痛がる声に気づいた深町は、振り返ってこちらに目を向ける。

背中をさするあたしを見て、面倒くさそうな表情をしながら、また隣に腰かける。


「どこ?」と問いかけられ、痛いところを指さすと、深町は小さく舌打ちをしながら、背中をさすってくれる。

こんなやつの世話になっている自分が情けない。

だけど、痛みがある場所が手を伸ばしてもじゅうぶんに届くところじゃないだけに、今は甘えるしかないかと諦める。

老いたおばあさんになった気分。

だけど、背中をさする手がブラジャーの上を通る度、変な恥ずかしさも込み上げてくる。