「弥生も応援してくれてたので、放課後は家へ行ったりして、少しずつ彼と話せるようにもなっていました」

どうして、友達でもないのに恋の話を聞かなきゃいけないのか。

あたしは恋愛相談所みたいなこの空気が、たまらなく面倒くさかった。

「それで、半年くらいずっと片思いをしていたので、あたし……この前、思い切って告白しようと思ったんです。弥生に彼のメールアドレスを聞いて、一生懸命、告白の文章も考えて……送信しました」

座って話す美緒ちゃんは、自分のスカートをギュッと掴んで、ゆっくり話す。

ていうか、前置きが長すぎる。

何があったのか、さっさと言えばいいのに。