「おいおい、ユーレイってなんだ。失礼な奴だな。確かにぼんやりした奴だが、ちゃんと生きてるぞ」


はせちゃんは冗談にとったのか、そう言った。
教室は笑いに包まれる。

私だけが、状況を理解できず口をあんぐりとあけたまま突っ立っていた。




「なんだ、知り合いなのか?」

「・・・あんた、誰」




瀬名くんはシレッとそう言うと、興味な下げに視線を反らした。
お、覚えてないわけ!?




「瀬名の席はそこの一番後ろの開いてる席だ。おい、清宮もいい加減座れー」




私は仕方なく座る。
いったいどういう事?
意味が解らない。




「・・・昨日、あれは確かに霊体だったぞ」




いつからか、というよりずっといたんだけどすっかり存在を無視していた信長さまが呟く。
信長さまもやっぱり瀬名くんが昨日のユーレイだって気づいたんだ。

それに、昨日は確かに霊体って。


じゃあどうして?