「よし、はいれー」



はせちゃんの声に、ガラガラッと戸が開いてはいってくる人影。
それは、まっすぐにはせちゃんの隣に並んだ。




「えー、今日からこのクラスの一員になる・・・。自己紹介しろ」

「・・・瀬名夾(せなきょう)。よろしく」

「だ。仲良くしてやってくれ。席は・・・」



クールな口調でだるそうに自己紹介をしたその人物。
一瞬の思案の後、気づいた私は思わず立ち上がった。




「あ―!昨日の!ユーレイ!」




ビシッと指差しながら、そう叫んでた。
だって、そう。
昨日のあの突然現れた人を邪魔者扱いしたユーレイ。

でも、え、なんで?
ユーレイじゃなかったの!?
でも、目の前で消えて・・・。


ええ!?