それで、家臣の人たちから「うつけ者」だと言われていたとか。
まぁ、私が思っているような着物も着ていないし。

頭だって、ちょんまげでもないし。
そう言いたくなる気持ちもわからなくもないけど。



でも、なんだか。
ただそれだけに形容してしまうには、言い表せない何かがあるような気もする。




「そういえばさ、織田信長って、何歳で死んだの?」

「え?すず、織田信長に興味持ったの?」



ふと思い出してやよいに聞く。
興味というか、ここに本人がいるっていう。




「うーん。そりゃあ、多少関わったわけだし」

「関わったって。確かに、勉強したら気になるよね」

「そうそう」

「確か、49歳だったって、田村くんが・・・」

「また田村くん、ね」

「も、もう!」




49歳・・・には見えないんだけどな。
チラリと隣の信長さまを見て思う。

どう見たって私と同じくらいか少し上くらいだ。