「っ、ぅ、うあああああ!!!!!」
突然、水原先生の雄叫びが聞こえ、ハッとして視線を向ける。
もっていた注射器を掲げ、自分の腕に思い切り振り下ろした。
「水原!?」
突然の事に、動揺してしまう。
どうして自分の身体に!?
「う、ぐあ、あああああっ!」
苦しみだす水原先生。
あの苦しみを、私は知ってる。
水原先生に実験体にされた時。
身体の中に妖気をいれられた時に感じた。
私には浄化の力があったけど、水原先生にはないはずだ。
そんな人の身体に妖気をいれて、無事ですむはずがない。
苦しみだって、あれ以上かもしれないのに。
「先生!?」
「なにを!」
苦しみ、身悶える水原先生に近づくことすらできない。