「どうしたの、すず。顔色悪いけど・・・」
靴箱であったやよいが心配そうに眉を寄せる。
私はそんなやよいをチラリと見て、小さく唸るように声を出す。
「寝不足・・・なだけだから・・・」
げっそりした顔でトボトボと教室に向かって歩き出した。
「寝不足って、寝れなかったの?昨日の遠足も調子悪そうだったのに」
「うーん・・・。体調というか・・・」
原因なんてわかってるのよ。
でも、やよいにうまく説明なんてできない。
だって。
原因が、戦国武将のユーレイが部屋にいるせいで落ち着かなくて寝れなかった。
だなんて、言ったところで信じてもらえない。
私だって、突然やよいがそんな事言いだしたら信じられる自信ないし。
とにかく、学校にいる間だけは、私の落ちつける・・・。
「同じ年端の者が集っておるな。なんだここは」