ごめんね。 時枝くん。 ごめんね。 港さん。 私、やっぱり夾くんが好き。 夾くんの側にいたい。 夾くんの側にいるのは、私がいい。 「・・・悪趣味」 「っ、え」 ハッとして顔をあげる。 目の前に呆れ顔の夾くん。 「う、え、なんで・・・?」 気づかれてた!? ていうか、港さんは!? 当たりを見渡したけど、もう港さんはいってしまったようで姿はなかった。