「仕方ないの」



信長さまは小さく息をつく。




「この先、貴様に何かあった時には、俺が貴様を護ってやる」




刀を右手に持ちグイッとつき出し、片膝を立て誓うように力強い表情でそういった。
惹きこまれるように、私は信長さまを見る。

とても、かっこよく見えたのだ。




「貴様の命、俺に預けろ」




説得力があるというのだろうか。
なんだか、本当に安心できるような。


ホッとするような。



この人の側にいれば、安心できる。




なぜだか、この時本気でそう思った。