瀬名くんが緊張か・・・。
少しでも、戸惑ったりしてたのかな。



「清宮さん」




やよいと別れ、自販機の前に来たところで呼び止められた。
振り向くと、時枝くんの姿。



「時枝くん」

「ちょっと、いいかな?」

「・・・うん」




改まって、どうしたんだろう。
首をかしげながらついていくと、人気のない校舎裏にやってきた。




「どうしたの?」

「・・・うん。あのさ、」



緊張した面持ちで、まっすぐと私を見る。
え、な、何・・・。




「あの、俺、清宮さんの事、好きなんだ。付き合ってほしい」





はっきりと、そう告げられた。
え、え、ええええええ!!!!





す、好き?
好きって、時枝くんが、私を?
そんな、まさか!