瀬名くんが立ち止まる。
私も同じように立ち止まり、瀬名くんを振り返った。
「あんたが、俺の側にいてくれたから。そんな風に思えたのかも」
「せ、瀬名くん・・・」
どうしちゃったの、急に・・・。
トクン、トクン、と心臓が早鐘をうつ。
「な、なんで・・・」
「なんで・・・。・・・俺、あんたの事、好きなのかな?」
え、ええ!?
聞かれても・・・。
瀬名くんが、私の事、好き!?
そんな、まさか。
「ねぇ、あんたはどう思う?」
「どうって・・・、私は・・・」
私は、ずっと好きじゃないって自分に言い聞かせてきたし。
瀬名くんが、私の事そんな風に思ってくれるなんて、全く想定していなかったし。
でも・・・。