「ていうか、信長さまは本気でずっとここにいるつもりですか」
「当然だ」
「仮にも女の子の部屋なんですよ!?ちょっとは、遠慮したりとか・・・」
男の子を部屋に入れたことなんてないのにっ。
初めてが、ユーレイの戦国武将だなんて。
「気にするな」
「あなたはちょっとは気にしてください!」
「いちいちうるさい女だな。まぁ。そうだな。対価は必要か。よし。なにが欲しい」
「はい?」
「口づけでも、してやろうか」
ズイッと身体を寄せられ顎をくいっとあげられる。
なんてスマートな身のこなし。
・・・じゃなくて。
「なんでそうなるんですか!」
「なんだ。ならば何がいいのだ。言っておくが、大したものはやれんぞ。金もなにも持っておらんのだからな」
「いりません!私が望むのは、あなたに成仏してもらう事です!」
「それは叶わん願いだ」
強情!!