「ああ、待っていたよ。夾くん」





そう言って笑った不気味な男の姿に、私は身震いをする。
あの人、怖い・・・。


でも、夾くんって・・・?
瀬名くんの事、知ってるの?




「な、んで・・・」




その男の顔を見た途端、青ざめた表情で愕然と呟く瀬名くん。
どうしたの・・・?




「瀬名くん・・・?」

「なんであんたが、ここにいるんだ!」





瀬名くんは声を荒げ叫んだ。
私は訳が分からなくて男と瀬名くんを交互に見る。





「いつ、僕にたどり着いてくれるのかと楽しみにしていたよ」

「な、んで、どういうこと・・・」

「瀬名。いったい何事だ」





信長さまも怪訝な顔をして瀬名くんを見る。