「となりに越してきました。今日からよろしくお願いします」
「こちらこそ。よかったわね、夾。大学生のお兄さんだって。遊んでもらいなさい」
「夾くんっていうの?よろしく。小学生かな?」
「・・・よろしくお願いします」
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「夾くん、大丈夫。君は一人じゃないよ」
「・・・一人だ。だって、母さんはもういないんだから」
「夾くんが元気になるまで側にいるよ
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「夾くんが、そんなにも辛くて、苦しくて仕方ないのなら、これをあげるよ」
「・・・刀・・・?」
「これは、とても不思議な力のある刀なんだ。きっと、夾くんになら使いこなせる。君の役に立つよ」
「でも、これでなにを・・・?」
「復讐がしたいんだろう?これを使うといい。君のお母さんを殺した妖を、これで」
「・・・妖・・・」
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「そこの部屋の人、突然引っ越したらしいわよ」
「え・・・」
「なんでも、ここでやるべきことはもう終わったとか何とか・・・。不思議な人よねぇ」