瀬名くんは、1週間の自宅謹慎となった。



「それでも、清宮の話とかを考慮したうえでの処分だからな」

「・・・はい」

「水原の後ろにいる妖が、瀬名の追ってた妖なのか?」

「わからないですけど、可能性はあります・・・」



放課後、瀬名くんが迎えに来たお父さんと帰り私ははせちゃんと話をしていた。
はせちゃんは、瀬名くんが目的があって妖と戦ってることは知ってる。
どうして追ってるかまでは、知らないんだ・・・。





「水原は、瀬名が不利になるような発言も全くしなかったが、庇う事も言わなかった」

「水原先生は、本当に妖に手を貸してるんでしょうか」

「信じたくないけど、関わりはあるんだろうな」




犠牲も厭わない。
自分の目的のためなら。


譲れないものは誰にでもある。
瀬名くんが、妖に復讐したいと思うように。

どうしても譲れないものは。



でも、水原先生がしていることは許されることじゃない。

関係ない人を巻き込んで、それをよしとするなんて。




妖は、そうでなくても人に憑りついて悪事を働く。
それを助長させるようなことをしてるってことだよね。