「妖が増えたことも、水原先生の仕業だっていうんですか?」
「・・・、そ、そうなのか!?」
私の言葉にハッと顔をあげたはせちゃん。
はせちゃんには信長さまの姿も声も見えも聞こえもしない。
私の声に反応して顔を青ざめさせた。
「いや、水原先生かはわからないけど、裏で手引きしてるヒトがいるって」
「・・・そうか」
がっくりと肩を落としたはせちゃんは俯いたまま黙り込んでしまった。
相当ショックは大きいらしい。
当たり前だよね。
「なぁ、その裏で手引きしてるやつが、青白い光を放つ妖ってことは・・・」
「その可能性もある。その者は、後ろ盾の妖がいると言っていたのだろう。妖どもの親玉がいるのだろう」
「・・・それが、あの妖っていう可能性は、確かに高いよね・・・」
瀬名くんや信長さまが追っている妖。
もしかしたら、繋がるかもしれないんだ。