「水原先生が、妖と繋がってる・・・?」



怪訝そうな瀬名くんの表情。
妖との戦いを終え、信長さまと戻って来た瀬名くんに私がさっきあったことを説明した。



「あいつがそんなことするなんて・・・。あいつは、研究バカで、確かに人一倍好奇心とか研究に関しては一直線というか、周りが見えなくなるタイプだ・・・。でも、だからって・・・」




はせちゃんは、いまだに信じたくないようで拳を強く握り悔しそう。
私だって信じられない。

妖の事が見えて、なにをしているかもわかったうえで妖を止めようとせず、自分の研究のために傍観してるなんて。



それに、そうしてやろうとしてることが、強い妖を造りだすこと、なんて。




「なにか、よからぬ企みが裏で起きていることは明らかだったからな」

「え・・・?」

「人間に憑りつかず襲ってくる妖が増えていただろう。それは、おそらくそうやって手引きしているやつがいたという事だろう」



信長さまがそう言った。
それが、水原先生だって言うの・・・?