そんな事、許せるわけないよ。
「おしゃべりはここまでだ。あっちも終わったようだしね。今回もいい妖気が集まった」
「先生!」
「水原!待て!」
呼び止める声にも動きを止めず、水原先生は姿を消した。
残された私たちは、ただ茫然と消えたほうを見つめることしかできない。
妖に手を貸している人がいるなんて・・・。
それも、私たちの知っている人。
「くそ・・・、なんでだよ」
「はせちゃん・・・」
はせちゃんにとっては、同期で、きっと私よりも憤りを感じてる。
どうにか辞めさせたい。
こんな事、絶対よくないよ。
私は強く、決意を固めた。