「いいって言うまで外で待っててください!」



部屋の扉をバタンと閉めて、慌てて部屋を片付ける。
ああ、もう、なんでこんな事に。


結局説得もできず、京都から家まで連れて帰ってきちゃうし。
ユーレイとはいえ、外に放置ってのも気が引けるし。


で、今この状況。



机に散らばってた漫画や雑誌を片付け、脱ぎ散らかしてた服を仕舞い。
よし。
見られたら嫌なものはない。



「・・・どうぞ」



おずおずと扉を開くと、信長さまは何事もないように自然と中にはいる。
お邪魔しますとか、ないわけ。



「ここまでも珍妙なものは多かったが、これまた珍妙なものが・・・」

「そうでしょうね」



ユーレイにクッションなんているのか?と思いつつそっとクッションを用意する。



「ここに座ってください」




促されるまま、刀を腰から抜くと胡坐をかいて座る。