「いやいや、織田信長って、いやいやそんな」

「なんだ貴様。人を呼び捨てにしおって」

「・・・本当に?え、あなた、織田信長・・・織田信長さんなの!?」



タイムリーすぎるでしょ。
でも、もし本当にこの人が織田信長なら少し納得するかも。
この人と会ったのは、本能寺跡地。

この人が殺された場所だもの。



「だから、そうであると言っておろうが」

「ほ、本物に会っちゃった・・・」



結構歴史的超有名人だよね。
ほら、天下統一とか、いろいろゲームや漫画のモデルにもなってるし。

でも、なんか思ってたのとちょっと違う。


頭はざっくばらんに高い位置で一つにくくられてて。
ほら、教科書に出てくる肖像画?あれってちょんまげじゃん。


格好も、なんだか庶民的?
もっと豪華な着物とか着てるもんじゃないの?




「貴様に聞きたいことがある」

「はい、なんでしょう」

「今はいつなのだ。どれ程時がたっているのだ」




感動していると、信長さまは怪訝な表情を浮かべながら尋ねる。