「・・・なんか、うっざいんだけど」
心底ウンザリした顔の瀬名くんに、私はぎこちない笑顔しか返せない。
夜遅くに目を覚ました瀬名くんは無事に自分の身体に戻ることができた。
そして次の日の今日、学校にやってきたんだけど・・・。
瀬名くんin信長さまがいろいろと昨日やらかしてくれていた結果。
今日は朝から瀬名くんはクラスメイトに囲まれていた。
「あんた、なんか知ってんでしょ」
「え・・・なんで・・・?」
「俺、あんたんちに連れてかれてたし。昨日俺は寝てたはずなのに、学校に来てることになってる。おかしいだろ」
「え―そうかなぁ。気のせいじゃない?」
信長さまのバカ!
やっぱり私だけが責められることになるじゃん!
「おい、正直に話せ」
階段下の薄暗い場所。
ドン、と壁に手をつき私をその場に閉じ込める。
か、壁ドン!?
こんなうれしくない壁ドンとか、いやぁ!!