「俺の怪我は妖気によるもの。そやつは妖にやられたわけではない。これまでの無理がたたったつけが回ったのだ」

「そっか・・・。疲労みたいなものなんだ。それじゃあ、いくら浄化しても無駄なんだ・・・」

「そやつの自業自得だ。生きてる者がそう何度も肉体から離れ、平気なわけがない」



当たり前みたいに思ってたけど、やっぱ無茶なんだ。
どうしてそこまでして瀬名くんは戦うんだろう。




「まぁ、これで俺がやつの身体に憑依できることもわかったしな。明日は俺がこの身体を有意義に使ってやろう」

「だ、ダメだよ!そんなこと!瀬名くんに怒られる!」

「俺がそんなものに屈するわけがなかろう」

「違う!怒られるのはわたしなんです!」




それに、絶対ぼろが出るよ!
瀬名くんと信長さまなんて全くタイプが違うし!
信長さまなんてなにをしでかすかわからないし。

そもそも、現代で生活なんて絶対無理!




「絶対ダメです!信長さま!」

「こやつ、いつもあの学校とやらで童どもが着ている服ではないか。ちょうどいい」

「ちょうどよくない!」



もう、なんで瀬名くん制服なのよ!
言い出したら聞かないんだから。