え、何。
いったい何が始まるの?



すると、肉体の方の瀬名くんの瞳がカッと開かれた。



「ひっ」



なななな、なんで!?
恐怖にサーッと血の気が引く。

恐怖とか、今更過ぎるけど、驚くに決まってる!
いったいどういうこと?




「ふむ。思った通りだな。ちゃんと動くし、多少違和感はあるが」

「え、そ、その喋り方・・・」



起き上った瀬名くんは、聞き覚えのある口調でしゃべる。
でも、声は瀬名くんのモノで、ものすごい違和感!



「もしかして、信長さま?」

「そうだ」



そういえば、信長さまさっき瀬名くんの身体に重なって。
じゃあこれって、乗り移ったってこと?
所謂・・・憑依!?



そんな事ってあり得るんだ!
もう今更何が起きても驚かないけど・・・。



「しかし・・・、俺もあまり持ちそうにないな」



そういうと瀬名くん、ではなく信長さまは布団に転がるとその身体から信長さまが飛び出してくる。
オカルトすぎるよ!