「・・・どうした、清宮?」

「え、あ、そうだ!はせちゃんはさなんであんなところにいたの?」

「なんでって・・・」

「ここのところずっと様子見てたのってはせちゃん?」



ちゃんと確認しなくちゃ。
もし何か目的があるなら・・・。
でも、あんなに妖に怯えてたのに、なんの目的が・・・。



「なに言ってるんだ?あんな化け物見たの今日が初めてだし。俺の家がここらへんだから、今帰るところで」

「え・・・そうなの・・・?」



それじゃあ、いつものははせちゃんじゃなかったんだ。
じゃあいったい誰なの?
今日はいなかったの?
それとも私が気づかなくて、はせちゃんの物音の方に気を取られちゃっただけ?


瀬名くんと顔を合わせると、瀬名くんはひどく険しい顔で何か考えている様だった。