「妖、見えてたんじゃないの?」
「あ、妖・・・?あの化け物の事か?」
座ったままのはせちゃんに手を伸ばし引き起こす。
普通逆だよねぇ。
でも、やっぱりはせちゃんにも見えてたんだ。
私の周りで見える人初めてだ。
瀬名くんは生身じゃ見えないみたいだし。
「すず!」
「あ、おかえりなさい」
「姿が見えないから心配したぞ」
妖退治を終えたのか信長さまが追って来た。
その後ろには瀬名くんの姿も。
今日は私が不審な人を捕まえたかもって残ったのね。
現金な奴。
「ん?その者は見たことがある顔だな」
「げ、長谷川・・・」
瀬名くん思い切り嫌な顔してる。