「そ、それに・・・。だからって、好きってわけじゃ・・・」
「え、散々話して結局それなの?」
「だって、ハンカチ貸してくれたのが時枝くんだからって、それで好きとか・・・安易すぎるじゃん」
時枝くんが優しくて、紳士でいい人なのは認めるし。
確かに、惹かれるところもあるけどさ・・・。
「ハンカチとは、また別っていうか・・・」
「そっか・・・。よくわからないけど、よく考えてみたら?」
「わからないって・・・。まぁ私自身もわかってないもんね・・・」
「でも、私は瀬名くんの方が合ってると思うけど」
・・・・・・・んん?
瀬名くん?
瀬名くんって、あの?
「いやいやいや、それは絶対ありえないから」
「そう?いい感じだと思うけど」
「どこが!?」