そうだ・・・。
あのハンカチの事、聞いてみようかな・・・。



「あ、あのさ、時枝くん・・・」

「ん?」

「時枝くんって中学生の時とかに、駅で怪我した女の子にハンカチを渡したり・・・したことある?」




ドクン、ドクン。
心拍数が上がる。

そんな偶然、なかなかあることじゃない。
わかってるけど・・・。




「中学生の時・・・?」



時枝くんは思い返すように視線をあげる。





「ああ、そういえば、そんな事あったような・・・?それがどうかしたの?」

「え・・・・・」



嘘・・・。