「じゃあ、協力してくれるよね!?」
「きょ、協力って・・・」
「ね!」
なんて強引・・・。
なんで私の周りにはこんな強引で自分勝手な人しかいないのよー。
「協力って言っても、私だってあいつの連絡先なんか知らないわよ」
「え―残念。じゃあ、よかったら、今度会った時それとなく聞いてくれないかな!」
「は、私が!?」
「うん。だってぇ、私は緊張しちゃって聞けないし・・・。ほら、清宮さんなら普通に聞けるでしょ?」
聞けないよ!
むしろ、絶対教えてくれないよ。
目に浮かぶようだわ。
「・・・だって、私・・・。面と向かって断られたら・・・辛くて泣いちゃうかも・・・」
「まぁそりゃあ・・・そうかもしれないけど」
はっきりとばっさりと断る姿が目に浮かぶから何とも言えない。
「あーもう、でも、私だって聞けるかわかんないし。たぶん、難しいと思うよ?」
「うん!ためしに聞いてくれるだけでもすごく嬉しい!ありがとう!」