「あれ?」




ばったりと。
見知った姿と出会った。


しかも、どうしてこいつなの・・・?




「瀬名夾」

「・・・ちっ」



思い切り舌打ちした!
ほんと、気に食わない奴!



「なにしてんの」

「あんたに関係ある?」

「・・・今日は刀持ってないんだ」



いっつも背中にしょってるものがない。
いつも持ってるわけじゃないんだ。



「日中にそんなもん下げてたら目立つだろ、バカなの」

「・・・ほんと一言余計」




確かに、考えたらそうだろうけど。
あー、暑くてイライラするのが余計に増すわ!



「あんたこそ、一人でなにしてんの。寂しいの」

「一人じゃない、わ・・・って・・・そっか、一人みたいなものか」



ちらっと隣にいる信長さまを見た。
見えないんだもんね。