「どうして、そんな事を聞くんですか・・・?」




質問に質問を返すなんて・・・。
そう思うけど、それ以上になにも言えなかった。




「いえ・・・。最近、僕の好奇心をくすぶる話でして」

「・・・好奇心?」

「人間でも、動物でも、虫でもない。そんな生物に興味をもちまして。どういった生体なのか・・・とかね」




ぐいっと唇に弧を描いて。
高揚した顔で空を仰ぐ。




「見て、触れてみたいと、思いませんか?」

「わ、私にはよくわかりません・・・」




やっぱ、変だよ、この先生。
なに考えてるんだろう。