「どうして、そんな事を聞くんですか・・・?」
質問に質問を返すなんて・・・。
そう思うけど、それ以上になにも言えなかった。
「いえ・・・。最近、僕の好奇心をくすぶる話でして」
「・・・好奇心?」
「人間でも、動物でも、虫でもない。そんな生物に興味をもちまして。どういった生体なのか・・・とかね」
ぐいっと唇に弧を描いて。
高揚した顔で空を仰ぐ。
「見て、触れてみたいと、思いませんか?」
「わ、私にはよくわかりません・・・」
やっぱ、変だよ、この先生。
なに考えてるんだろう。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…