キーンコーンカーンコーン
今日は高校の入学式。入学式が終わりみんなそれぞれ部活に入りたい人は体験に行きそうでない人は帰宅していく。
ここは永徳高校超エリート校だ。
私は中3の春までとてもバカだったけど
お母さんが連れてきた新しい家庭教師。
それは高校一年生の超イケメンだった。
正直1歳しか変わらない人に教えてもらうのは嫌だったけどその人はとても頭が良く教え方はとても分かりやすかった。
でも性格が少し悪くて怖い時もあった。
でもおかげで超エリート校に入ることができた。その人とはもうあってない。
さぁ入学式も終わったし行くか…
私はずっと前から決めていた。
バレーボール部のマネージャーになると
まぁ理由はバレーボールが好きだけど運動神経悪いからできないのでいつでも観れるところにいたかったからだ!
私は体育館に向かって走り出した。
すると…ドンッ
誰かにぶつかって尻もちをついた。
雫「いったあ〜…」
お尻をさすっているとぶつかったであろう人が手を差し伸べてくれた。
「大丈夫か?」
私はその手をつかみ起き上がった。
そしてスカートについたゴミを払い顔を上げるとそこにいたのは…家庭教師の結城先生だった。
雫「ゆ…結城先生…?」
蓮「雫か…お前この高校に入ったんだな
後ここでは先生と呼ぶな。それにも
う俺はお前の先生じゃねぇ」
雫「すみません。」
相変わらず怖い…
蓮「お前急いでるみたいだったけどなん
んかあるのか?」
雫「バレーボール部のところに…」
蓮「そうか。俺も今から行くところだ
案内してやるよ」
案内…別にいらないけど断ると怖いからまっ…いいか…でも何の用だろう?
雫「ありがとうございます」
少し歩くと直ぐに体育館についた。
蓮が体育館のドアを開けるとみんながこっちをみた。
「おぉー蓮遅いぞ!んっ?横の子は?」
蓮「すみません。こいつはマネージャー
志望です」
「おぉー!そうか!今年は可愛い子が来たな!おーい!みんな集合!」
なんでマネージャー志望って知ってるの?私いったっけ?
「俺はキャプテンの春風夏樹だ!よろしくな」
さっきから喋ってた人が手を出した。
私はその手をつかみいった。
雫「私は桜宮 雫です!よろしくお願いします」
すると蓮が私の頭を叩いた。
蓮「頭下げろ。頼む時は頭を下げろ」
雫「す…すみません…」
これからどうなるんだろう
蓮「おい!雫!水」
私はバレーボール部のマネージャーになっていつものように蓮にこき使われています。
雫「ちょっと…待ってください」
私は急いで水を入れに行き蓮に渡した。
蓮は水を飲んでタオルで汗を拭くと練習に戻った。
葵「ねぇー大丈夫?いつもあんなに…」
隣で心配そうにしているのが高2の西園寺 葵。バレーボール部のマネージャー。
雫「はい!大丈夫です!心配かけてすみません!」
私は笑顔で頭を下げた。
歌「私から言っといてあげるね。」
私は大丈夫と言っているのに蓮に注意しようとしてるのは高3の神崎 歌音(かのん)バレーボール部のマネージャーで蓮の事が好き。らしい
雫「えっ…大丈夫ですよ!」
歌「ダメだよ。ちゃんと言わないと。蓮君のためにもならないんだから」
雫「あっ…はい…」
なぜか怒られてしまった。
練習が終わり片付けをしている時に歌音と蓮が体育館倉庫に入ってくるのを見て私は後をおいドアから中を覗いた。
歌「蓮!あのね…」
歌音は悲しそうに言った。
蓮「ん?どうかしたのですか?」
蓮は心配そうに見る。私にはそんな顔しないのに…
歌「あのね…聞いちゃったんだ…雫ちゃんがね…その…」
蓮「雫がどうかしましたか?」
私…?
歌「さっき…私に蓮くんの悪口を言ってきて…私ばっかりに頼んでなんなのよ…とか…私はそんなこと言ったらダメだよって言ったんだけど…でも雫ちゃん怖くて…」
そんなこと…言ってないのに…
蓮[雫が…ありえない]
蓮「そうですか!ありがとうございます」
蓮はその場を流そうとしていたけど歌音は気に入らなかったみたいで続けた。
歌「それに…蓮の事嫌いだって!」
蓮[俺の事が嫌い…嘘だろ…]
蓮「それ。マジですか?」す
歌「えぇ!本当よ。」
蓮「そうですか…」
歌「大丈夫?」
蓮「何がですか?俺は…」
言い終わる前に歌音は蓮に抱きついた。
歌「強がらなくていいよ。私がいるからね」
私はその時とっさにその中に飛び出してしまった。
雫「蓮さん!違います!」
蓮は目を丸くしていた。
蓮「お前…聞いていたのか…」
歌「あら。盗み聞きとは…」
歌音は私を睨んだ。
雫「私!そんなこと一言も言ってません!確かにこき使われて嫌ですけどでも…自分が好んでこの場にいる蓮さんにこき使われるのが本当に嫌になったら私は此処にいません!それに蓮さんの事が嫌いなんて言ったことありませんよ!」
私はとっさに怒鳴ってしまった。
歌音は泣き崩れた。
歌「私は本当の事言っただけなのに…私より付き合いが短いこの子を蓮は信じるの?」
蓮は戸惑っていたが私の目を見ると私の真剣な目にびっくりしたように目を丸くした。
蓮「あぁ。俺は先輩より雫を信じます」
私はその言葉に目を丸くした。
そりゃ信じてくれて嬉しいけど流れ的に
私につくとは思わかなったからだ。
歌「なんで…なんでそ~なるの?私が嘘ついてるって言いたいわけ?」
蓮「そーですよ。すみません。」
歌音は泣きながら体育館倉庫を飛び出した。
蓮「なぁー。雫。俺のこと嫌いじゃなかったのか?てっきり嫌われてると思ってたんだけど」
雫「なんで嫌わないといけないんですか?確かにこき使うし嫌でしたけど…私は蓮さんに嫌われてると思ってました…」
蓮は少し驚いてから私を優しく抱きしめた。
蓮「嫌うわけねーだろ。俺は好きなやつをイジメたくなる性格なんだよ。わりーな。」
蓮はそーいってから私を少し遠ざけた。
蓮の顔は真っ赤で下を向いていた。
私はその顔を見て今言ってた意味をやっと理解できた。
雫「私だって好きな人にしか嫌なこと押し付けられてもしませんよ。」
私は思わず言ってしまった。
蓮「雫…そんなこと言ったら俺勘違いするだろーが。バーカ」  
蓮はそう言うと私の頭をなでて体育倉庫を出て行った。

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