ついたのは、北校舎にあるいまはつかわれていない空き教室。 サボるときは、だいたいここにくる。 俺は、教室のうしろのほうにあつめられた机の上に寝ころがる。 左腕をあたまの下にいれて、それをまくらがわりにして天井をボーッとながめる。 北校舎はしずかで、睡眠をするのに最適の場所。 かんがえごとをしていると自然とまぶたがおもくなってきて、 俺はそのまま、夢のなかへとはいっていった───。