ドアの前で泣きかけていたオーロミア。

セントラセル王国の姫に似てる名前。

しばらくここにしまわせることにした。

私「私は、オーロレア。レイモンド家の第一皇女です。」

オーロミア「私は、オーロミア。何気かもわかりません。でも、さっきのおばあさんも知らない人です。」

はっきりそう言い切るので、私も理由(わけ)がわからない。

でも、私と瓜ふたつのオーロミア。

私「ねぇ。明日、セントラセル城に行ってみない?」

気づいたらそう言ってしまっていた。

オーロミア「で、でも…。私なんかの身分が低い人が行く場所では…。」

私「大丈夫よ!私が連れて行ってあげるわ!ホントの家族が見つかるかもよ?!」

オーロミアは明らかに嬉しそうな声で、「よろしくお願いします!」って言ってきたから。

私「こちらこそ!でも、敬語はなしよ?!」

オーロミア「で、でも。身分も高いようだし。」

私「私は大して高くはないわ。5歳の時からこの塔で住んでいるの。お父様にハブられているし。みんなとも髪の色や眼の色が違うの。」

オーロミア「オーロレアがそういうなら。」

私「よし!じゃ、明日行くよ!」

オーロミア「うん!」