「オーロレア様!もう、お帰りになってください。」

と言うメイド。

そうだね。もう、あたりはっていうか、外は真っ暗だもんね。

「はい、わかりました。お母様たちに挨拶してまいります。」

と言って、私は帰りの挨拶をした。

「お母様、私、もう帰らなくては。」

「あ、もうそんな時間ですか。元気で。」

一応、お父様にも。

「お父様、私、帰ります。塔に。。。」

やっぱりね。

がん無視されちゃいました。

「では、」

と言ってあとにした。

まだまだ賑やかなお城を背に、馬車は前に進む。