保健室の前についた。


先生の話だとこの中にいる。



美山さんに転ばされて、怪我をした君。



肘や膝から血が出て、足もくじいたのに何も言わなかった。



言えないよね。

もっと酷くなるの怖いもんね。





そういう君の気持ち考えればわかるのに考えないようにしてた。



君と話したい。


思いを聞きたい。








この扉を開けたらいるんだ。







なんだか緊張する。どうしよう。

最初に何を話そう。







でも、ずっとここで立ち尽くしてちゃだめだ。







私は思いを決めて扉を開けた。