冗談を言い合うのも楽しくて、この時の私はついつい大きな声で喋ってしまった。


本当なら、才賀と離れて歩かないといけないくらいなのに……。



そう、だから見つかってしまっていたの。



私たちの後ろから、私たちの会話を聞きながら登校する、一人の女の子に──