その時、ピンと閃きが生まれる。


「じゃあ放課後、部活見学しましょ」

「はあ?」


新入生でもあるまいし?――と嫌な顔をした才賀に、ウィンナーを指したフォークを向ける。


「うちの学校、部活にも結構力入れてんのよ? せっかくだから全部見て、気に入った所に入ってほしいじゃない」

「全部って、何個あんだよ」

「ざっと100くらいかな」

「多いな!」