「ここです。お入りなさい。」

私、専属の人に言われて中に入った。

「はじめまして。」

そういう人はなんだか若くて優しげに見えた。

この人も濡れ衣なんだろうか?というほどに。

「はじめまして。」と私も返した。

「俺は、瀬戸紫苑(せとしおん)。18歳。よろしくな!」

私「私は、仲岸珠理奈です。17歳。よろしくお願いします。」

「そんな堅苦しい挨拶やめろよな?」

私「だ、だって、年上ですし。」

「年上ったって1つしかかわらねーじゃねーか。」

私「ま、まぁ、そうですけど。」

「敬語は無しな。で、珠理奈はなんでここにいるんだよ?見た感じ関わりとかなさそうなのに。」

私「私もよくはわからないんです。家に帰ると殺人事件の現場になっていて。濡れ衣のような感じなんです。」

「珠理奈もか。俺も何だよね。」

私「やっぱり。てか、なんでいきなり名前呼びなの?」

「え?別にいいじゃん。」

私「まぁ、悪いとは言いませんけど。」

「それとも、珠理奈は彼氏でもいるわけ?」

私「い、いるわけないよ!////」

「ふーん。」

私「大体、私がモテるわけないし。」

「え?俺的には、好みなんだけどなー。」

私「それってどういう意味よ。」

「まぁ、そういう意味。」

私「意味わかんない。」

「わかんなくて結構。大分天然ちゃんだね。」

私「えー、どうせ私は天然ですよ。」

あー、なんで。

こんなにドキドキしちゃうの?

好き………になっちゃったのかな?