ココアを持って戻ると少年はベッド上に座っていた。
私は少年にコップを渡そうとするが、
そういえば犬ってこういう甘い物ダメだとあの本に書かれていたような・・・・・
「やっぱダメだな・・・・・」
コップを受け取ろうとした少年の手が空を切った。
「てめえなめてんのか。」
「・・・・・だってお前犬だろ。犬は甘いものダメだろ。」
しれっという。
「今は犬じゃねえ」
犬を否定しなかった少年によって彼のもうひとつの姿が犬だということが判明した。
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