誰も禿げてる、なんて言ってないのにな。



なーんて思いながら未だにキャンキャン吠える少年を見ていた。



「・・・・・おい獣、気が済んだのならさっさとどけ」



すると少年は今の状況を思い出したらしく覆いかぶさっていた体を起こした。



そうそう全裸の若い男が女に覆いかぶさってる図なんてあまりいいものではないからな。





そのままぺたりと座り込む少年に再び聞いてみた。






「・・・・・・・強姦魔、露出狂、通り魔一体どれなんだお前は?」




「さ、さっきより選択肢がひどくなってんじゃねーか。


つーかなんでお前そんなこと気になんだ」













ピピーーーーーーーーーーーーーー











「あ、お湯湧いた、」







少年はまだキャンキャン吠えていたが無視して台所へ向かった。