「もう、違うよ。俺じゃ幸せになんてできない」
なに言ってんだよ貴斗



「暁翔。暁翔が本当に好きなのは、誰?」
まっすぐ目を見てそう聞いてきたももは。


もう、言ってしまおう。
自分の気持ちに正直になろう。

「俺、の好きな人は・・・・せなだ」
ツー
俺の目から透明な雫が落ちた


「それ、本人に言えよ」
ふわりと笑った貴斗

「でも、せなが好きなのは、貴斗、お前だろ?」
だって、あの日広末が・・・・

「ごめんなさい。暁翔。嘘だよ。騙してごめん」
うつむいたももは。

「マジ、かよ」
驚きすぎてあんまり声が出ない