「……神殺しの剣で…ジュピター様を

 刺したのですか…?」

と、ここにいるはずもない…。


悪魔を始末しに行ったはずの

ユノの声がした。


リヒトとリリーはユノを探すと…


ユノはジュピターの傍に座り、

ジュピターの手を握って俯いていた。


そして、静かに呟いた。

「お願いします。…貴男。

 …やっぱり…死なないで…。」


すると……ユノが握っている手と

ジュピターの体が光りだす。


そんな事を気にせずに悪魔は口を開く。


「お前は知ってるのか。

 さすが、そこに倒れている。


 元最高位序列第一位のジュピターの妻

 であり、現在その後を引き継いでいる

 ユノ様ですね。」