ジュピターは痛みで縮こまっていて、

荒い息遣いをしている。


少年は薄ら笑みを浮かべて、リリー達に

近づき、ジュピターを刺した

血の付いた黒い剣を振り回しながら、

こう言った。


「大正解♪俺は悪魔だ。

 …それで、もともと神だった、

 コイツの傷が治らない件だけど……。


 それはね…そういう剣だからさ。

 神殺しの剣って聞いたことある?」


「なんじゃ。それはッ…?」

リリーが初めて聞くその名前に、

動揺していると…