「ん~無理だと思うけど・・・。キングの名前は、」

結衣ちゃんが言おうとしたとき、



ピンポンパンポーン


「あーあー、みんな聞こえる?えっとねー、二年の神崎詩織ちゃん!放課後、鏡花水月まできてね!みんな待ってるよー!では、これで放送を終わります!鏡花でした!」


・・・・・・。


幻聴が聞こえた気がした。


もしかして熱があるのかも、と手を額に当ててみるが平熱。


・・・頭が痛いわ。

てか、視線!メッチャ痛いんだけど!

なんであいつがっ的な視線がギャルから向けられてるんですけど!

「風華~いきたくないよ~・・・」


「・・・がんばりなさい」


「結衣ちゃ~ん・・・」


「ん?がんばってね!」


二人ともひどい・・・


「あっもうすぐ授業がはじまっちゃうよ~」


「席につかなければならないわね」


「はぁ、なんでこんなことに・・・」