「友達ってどうやって作るんだ・・・」
意気込んだのはいいけれど、今まで友達作りなんかしたことがない私。
とりあえず周りを見渡してみるけど女子特有のグループをつくって固まっているから、話しかけようにもかけられない。
人見知り、なんだろうか。
いやっ家が財閥だからだよね。友達なんて上辺でしかいなかったし。
「神崎さん」
「っはい!」
突然話しかけられた声に変な声で返す。
話しかけてきたのは、さっき真面目そうと言っていた二人で、話しかけてきたほうは二つしばりの可愛い女の子。
柔らかい微笑みを浮かべているのは、髪を巻いている、大人っぽい女の子だ。
「えっとね、友達になってほしいなって思って・・・」
「ここの学校、ギャルっぽいひとっばかりなのよ。なかなか話が合わなくてね」
そう苦笑しながら話す大人っぽい女の子。
「あっこちらこそよろしくお願いします!」
「私は、佐々木結衣っていうの。よろしくね」
ふわりっと笑顔を浮かべた可愛い女の子が結衣ちゃん。・・・笑顔がかわいい。
「私は森野風華。これからよろしく」
大人っぽい女の子が風華ちゃん。・・・色気がすごい。
「改めまして、神崎詩織です。よろしくお願いしますっ!」
「敬語じゃなくていいよ~」
「詩織って呼ぶから、私のことも呼び捨てで呼んでね」
「っうん!」