「矢野くんって結婚してたっけ?」
なんとも答えずらい質問をする。
「んー・・・。まぁそんな感じです」
左手の薬指を見ながら言った。
「いぃわね~・・・。幸せそう」
あんたがいなければもっと幸せだ。
そう・・・あんたがいなければ・・・・あんな最悪なことが起きなかった。
「あっ!電車来ましたよ」
暗い話になりそうなので、オレはとっさに空気を変えた。
「あら、ほんとだ。行きましょう」
『行きましょう』
ってオレも一緒かいっ?!
「はあ・・・」
静香さんが上司である以上断ることができなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…