なんだか今度は逆ギレとでも言わんばかりに言い返してきた。



「そんなに彼女のこと好きだったらさー、なんで彼女のこともっと大事にしてあげないのー?」



「…は?し、してるっつーの…」



「できてないよ。だって海で会った時彼女そっちのけで私と喋ってたじゃん」



「……っ」



なんだよそれ。


そうだったとしてもお前には言われたくねーんだけど。



「そんなに大事な彼女だとは知りませんでしたー。全然そんな風に見えなかったしー。

ハルってバカ?全然変わんないね。八方美人もいいかげんにしたら?

前から思ってたけどハルって鈍すぎるんだよ。

彼女の気持ちとか全然考えてないよね」



「……なっ、何が言いてぇんだよ…」



「ハルなんかと付き合ってたら嫉妬ばっかして疲れちゃうよ。

女の子はね、彼氏には自分だけ特別扱いしてほしい生き物なんだよ?

そういうの、ぜんぜんわかってないから。

だから彼女に許してもらえないんですよーだ」



「……っ、」