「え、マジ!?夏希彼女いんの!?

写メ見せろよ!どんな子?」



「やだよ」



「えーっ、私も見た~い!」



向こうのテーブルでは夏希の彼女の話でみんな大騒ぎしてる。



それを聞いて俺にまで彼女ネタを振られたらどうしようかと思ったけど、幸いサッカーの話で盛り上がってたので大丈夫だった。



本当なら、花鈴のことみんなに自慢したいくらいなのに。



俺は夏希と違ってのろけ話とか自分からしてしまうタイプた。



だけど今は悲しいことに、のろけるネタもない。



むしろ、破局の危機なんじゃねぇかってくらいだ。



サッカー部のみんなは相変わらずで、それぞれ別の高校へ行ってもみんな楽しくやってるみたいだった。



そのままサッカー続けてる奴も、別のスポーツやってる奴もいて、そんな話を聞いてるだけでも楽しい。



だけど、ふとその時隣から……



「ハールっ!」