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「はーい!それじゃみんなでカンパイしよ!

ジュースだけど」



幹事のツンツン頭の男の子がグラスを手に持ってみんなに声をかける。


ざわざわとにぎやかなレストランの店内。



集まった男女8人みんな、それに応じるようにして自分のグラスを持った。



「「カンパーイ!!」」



「か、カンパーイ…」



私は一人呆気にとられてる。



これがいわゆる”合コン”という光景なんだ…。



なんだかちょっと別世界に来ているかのようで、自分がこんな場所にいることにすごく違和感を感じてしまった。



やっぱり来なきゃよかったかな?


来ちゃいけなかったかな?



だけど今さら引き返せない。



だって…、心配だったから。