翌日の朝、優季は瑠璃登校していた。

「わ、見て!2組の中畑さんと四宮さん!」

「あの2人並ぶとまじで眩しいよな...」

瑠璃が口元を押さえてニンマリした。

「やっぱあたしたち、イケテるよね!」

「イケテる?
そりゃ瑠璃はイケテると思うけど、
わたしは別に...」

控えめに返すと、瑠璃は驚いた顔をした。

「はあー!?
言っとくけどね、顔の人気は優季のほう
が上なんだよ!?
ほら、そのへんの話に聞き耳
立ててみ?」

凄い剣幕で言われ、そっと聞き耳を立ててみる。

「ちょ、お前どっち派?」
「えーオレは四宮さん!」
「わーかーるー!
あの綺麗だけど可愛い顔たまんねー!」
「えーでも四宮ってめっちゃガード
かたくね?」
「たしかに!
彼女にすんなら美人で明るい中畑さん
だな!」

なるほど...

「あんたがガードかたくて高嶺の花に
なっちゃってるからあたしが売れるの!
そゆことだよ。」

優季はまだ腑に落ちなかったが、色々と面倒くさくなる前に、ハイハイと流しておいた。